絵画

「先祖代々伝わる絵画があるけれども、価値がわからないので処分したい」と思ったらどうすればよいのでしょうか。
価値のあるものだったらただ処分してしまうのはもったいないですよね。
そのような時は絵画の買取業者を利用してはどうでしょうか。
今回は、買取額の高い画家や買取額が決まる要素について解説していきます。

作品が高額になりやすい画家

横山大観(よこやま たいかん)

明治から昭和にかけて第一線で活躍した日本画家です。
日本画は日本の伝統様式をいかした絵画をさし、水墨画や彩色画で描かれた絵画のことです。
横山大観の作品は4,000万円以上の価格がつけられたこともあります。
シミや色あせがあっても10~20万円の買取額となることから、状態によってはそれ以上の値段が期待できます。

山本 彪一(やまもとひょういち)

大学を卒業してから画家を目指したという異色の画家です。
パリを中心にしたヨーロッパの街並みやバラの絵の油絵を中心に多くの絵画を制作しています。
作品にひびが入っていてシミがある場合、買取相場は約5千円~1万円です。
もしもひびやシミがなく、状態が良かった場合は、30万円以上の価格が期待できるでしょう。

奈良美智(なら よしとも)

世界的に評価されている美術作家である奈良美智は、ニューヨーク近代美術館に作品が所蔵されるほどです。
2019年に香港で行われたオークションで、「ナイフ・ビハインド・バック」という作品が24億円で落札。
また、2011年に落書きした100香港ドル紙幣が、45万香港ドルで落札され話題になりました。

買取額が決まる要素

作家の知名度

絵画の買取額に最も影響するのは、作家の知名度です。
ピカソやゴッホなどの有名作家であればあるほど作品の価値は高くなります。
逆に知名度のない作家や無名の作品の買取額は期待できません。
ただし、完成度によっては知名度のない作家の作品でも数万円の買取額になることはありえます。
気になるのであれば、一度査定に出してみるのをおすすめします。

絵画のサイズ

絵画には「〇号」といったサイズがあります。
絵画の価値にはサイズも影響しており、大きさと買取額は比例しています。
「号価格」といわれる1号あたりの金額とサイズをかけて販売価格を算出する方法があり、
大きなサイズだと、その作品を生み出すのに多くの時間や労力がかかるため、高額になりやすいです。

完成度

絵画の買取価格は作品の希少性と需要によって決まります。
買取額の高い作品というのは作家によって価値が決まることが多く、完成度はそれほど求められていなかったりします。
しかし、完成度が全く考慮されないというわけではありません。
完成度の高い絵画であれば観賞用としての需要があるため、知名度のない作家の作品でも数千円~数万円の買取額がつくのは割とよくある話です。

買取額が決まる要素をおさえたら、売りたい絵画の作家、サイズ、状態を確認して買取業者を選定しましょう。